決算書を読んでみる(13)君津中央病院 財務諸表 財務分析
総務省 病院事業決算状況・病院経営分析比較表より
私の生まれ故郷である木更津市にある君津中央病院です。
研修医時代と循環器内科の後期研修時代にお世話になりました。
君津中央病院本院と、隣の富津市に大佐和分院という小さな病院の2病院があります。
救急告示病院、臨床研修病院、がん診療拠点病院、感染症指定医療機関、災害拠点病院、地域医療支援病院です。
病床数は一般636床、結核病床18床、感染症病床6床の病院です。病床稼働立は78.1%、平均在院日数11.4日です。
損益計算書
医業収益198億円に対し経常費用228億円。医業外収益21億円で経常利益ー6.5億円の赤字になっています。
貸借対照表
例にもれず大佐和分院との2病院の合計値のようです。
流動資産63億に対して流動負債40億と流動比率156%で100%を超えており、ある程度短期的には安全な経営が実施されています。
資本合計(自己資本)は39億、負債・資本の合計253億円なので自己資本比率は15%と長期的な安全性に懸念が残ります。
その他計算指標
医業収益対経常利益率 | -3% |
医業収益対材料費率 | 29.9% |
医業収益対人件費率 | 45.2% |
材料費率と人件費率で75.1%で委託料6.6%です。合計8割を超えてしまっています。
材料費のコストダウンや収益をいかに上げるかが課題でしょう。
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