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決算書を読んでみる(10)千葉市立2病院 財務諸表 財務分析

決算書を読んでみる(10)千葉市立2病院 財務諸表 財務分析

総務省 病院事業決算状況・病院経営分析比較表より

千葉市立の青葉病院と海浜病院の病床を統合すると662床となります。

両者とも7:1の急性期病院となっています。

損益計算書

医業収益171億円に対し経常費用212億円。医業外収益44億円で経常利益3億円の黒字になっています。

青葉病院は材料費が高く、急性期らしい運営ですが、医業外収益(補助金)の額も多くなっています。通常急性期病院は材料費が高くなりますが、海浜病院は小児科が充実している影響もあり材料費はあまりかかっていません。急性期らしくないPLになっています。亜急性期なら病床利用率が高くなる必要がありますが、むしろ海浜病院の病床稼働率は低く、平均在院日数もとても短いです。どのような病院を目指すのかビジョンが大事になってきます。

貸借対照表

黄色はBS項目を含むもの、白はPLから計算したもの、灰色は個別病院の参考値となっています。

統合することで全体を一つの医療機関としてみたとき、総資本経常利益率1%、総資本回転率73%と1を下回っています。やはり独力での事業継続は困難な状況です。


その他計算指標

医業収益に対する割合

人件費(職員給与費)63.5%に委託料12.6%を加えると76.1%と、人的な費用は非常に高くなっています。

100床あたりの数値

参考までに100床あたりの数値を示します。
今後、ほかの病院も見ていってベンチマークしていきたいと思います。
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