決算書を読んでみる(8)千葉市青葉病院 財務諸表 財務分析
総務省 病院事業決算状況・病院経営分析比較表より
千葉市立の病院は青葉病院と海浜病院の2病院がありますが、その一つです。
救急告示病院、臨床研修病院、感染症指定医療機関、災害拠点病院、地域医療支援病院、病院群輪番制病院です。
病床数は一般小307床、感染症6床、精神病床56床と合計369床の病院です。病床稼働立は近年向上しており83.4%、平均在院日数11.5日です。
損益計算書
医業収益101億円に対し経常費用123億円。医業外収益27億円で経常利益5億円の黒字になっています。
貸借対照表
BSは県立病院と同様、事業主体である千葉市の病院事業でまとめられている様です。すなわち、青葉病院と海浜病院の合算値となっています。
流動資産51億に対して流動負債52億と流動比率97%で100%を割っており、短気的な安全性が低くなっています、市立病院だからかつかつでも許されるのかもしれませんが、もう少し現金がほしいところです。
資本合計(自己資本)も-15億と負債が大きいです。
その他計算指標
医業収益対経常利益率 | 5% |
医業収益対材料費率 | 28% |
医業収益対人件費率 | 59% |
材料費率と人件費率で77%と比較的良好ですが委託料も11%あるので人件費的な要素と捉えると、もう少し委託費、人件費が減ると健全化していくのではないでしょうか。
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