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決算書を読んでみる(4)千葉県救急医療センター

決算書を読んでみる(4)千葉県救急医療センター

総務省 病院事業決算状況・病院経営分析比較表より

 

100床の病院。救急告示病院、臨床研修病院、災害拠点病院です。病床利用率は75.9%、平均在院日数は14.4日。数字上はわかりませんが、救急単独型で通常の外来を持たない、特殊な病院です。私が医師4年目の時に務めていました。

損益計算書

医業収益54億円に対し経常費用55億円。医業外収益3億円で経常利益2億円の黒字になっています。

今まで紹介した病院に比べると比較的健全な運営となっています。

(追記)→よくよく見ると、その他の医業収益が23億円になっています。ひょっとしたら、会計補助・負担金部分がこちらで処理されている可能性もあります。確認が必要そうです。

貸借対照表

BSは県立病院群でまとめて表記されている様です。

県立病院には

  • 循環器病センター
  • 佐原病院
  • 精神科医療センター
  • がんセンター
  • 救急医療センター
  • こども病院

の6病院があります。


その他計算指標

 

医業収益対経常利益率 4%
医業収益対材料費率 19%
医業収益対人件費率 60%
医業収益対人件費率60%材料比率19% 大体この二つで8割を下回ると良いと言われていますが、なんとか8割に治まり、結果補助金が入ってはいますが、黒字の運営となっています。独立運営まで(県の予算を投入しないで運営可能となるまで)あと一歩といったところです。
(ただし、その他の医業収益の実態による)
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