言わずとしれた無敗の男、宮本武蔵の残した実践書です。

ある事を極めた人は、そのやり方を横展開するだけで、他のことも上手くこなすことができるように、ビジネスや人生にとって非常に役に立つ本になっています。
Contents
内容構成
内容は以下の様に構成されています
地の巻 兵法の道のあらまし そのことだけやっていてはその道を究めることはできない
水の巻 水を手本とし、心を水のようにする。変幻自在。清らか。
火の巻 戦いについて 平常心で当たれるように
風の巻 世上の兵法について
空の巻 奥もなく入口もない。自然に真実の道に入る
道を行なう9法則
1.実直な、正しい道を思うこと
2.道は鍛錬すること
3.広く多芸に触れること
4.広く多くの職能の道を知ること
5.物事の利害損失を知ること
6.あらゆることについて直実を見分ける力を養うこと
7.目に見えないところを悟ること
8.わずかなことにも気を配ること
9.役に立たないことはしないこと
仕事に使えるエピソード
水の巻より2つほど、自分なりの解釈を添えて。
1.目にみるるを見といい、心にみるるを観という
観は心で聞く。観は「志」で見るのであり、「本心」でみるのである
⇒仕事相手を見るときは「見る」だけでなく、「観る」ことが大事だと思います。
2.多敵のくらいの事
一身にして大勢と戦う時のこと。
折に触れて相手を大勢寄せ集め、これを追い込む方法に習熟して、その確信を得れば1人の敵も十人二十人の敵も安心して戦えるものである。敵が四方からかかってきても、一方へ追い回す気持ちで戦う。どの敵が先に、どの敵が後にかかってくるか、その気配をよく見抜いて、先にかかってくるものとまず戦い、全体の動きに目を配り、敵が打ちかかってくる位置を心得て振り違えるようにして切る。隊列が乱れて重なり合ったとみたら、そのまま間を置かないで強く打ち込む。「一つの打ち」の心によって確実に勝利を得ること。
⇒たくさんの仕事があろうと全体の見た上で優先順位を決め、先に来る仕事は確実に仕上げて、まとめて出来ることはまとめて処理する。