決算書を読んでみる(1) 千葉県循環器病センター
総務省 病院事業決算状況・病院経営分析比較表より
損益計算書

医業収益54億円に対し経常費用89億円。医業外収益20億円弱(税金等の投入)しても経常利益-15.4億円と赤字となってます。(年間)
貸借対照表

流動資産165億円に対し流動負債100億円。
負債合計450億円に対して資本合計36億。
短気的にはなんとかなっていますが、長期的な安全性は厳しいです。
(この後、佐原病院の財務諸表を見たときに気づいたのですが、県立病院は個別にBSを表示しておらず、県立病院群でまとめてBSを表示している様です。ちゃんと個々の病院で管理会計をしているか、業績を見ていると心配になります。)
その他計算指標
総資本計上利益率 | -3% |
総資本回転率 | 11% |
医業収益対経常利益率 | -29% |
医業収益対材料費率 | 36% |
医業収益対人件費率 | 84% |
自己資本比率 | 8% |
固定長期適合率 | 83% |
流動比率 | 165% |
BSが病院ごとになっていないため、総資本計上利益率、総資本回転率、自己資本比率、固定長期適合率、流動比率は個別病院として計算出来ません。上記は病院群のBSを元にした場合、という目で見てください。(例えば総資本計上利益率は各病院群の値を合算してはじめて病院群全体としての総資本計上利益率がはじめて出せます」
財務的にはかなり厳しい状況というのが見てとれます。赤字縮小のためには何らかの構造改革が必要でしょう。
今後他の医療機関とも比較してみたいと思います。
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