財務諸表の読み方 入門のおすすめ本
財務諸表、すなわち貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書はマネージャークラスなら業態問わず知っておいた方が良いものです。なぜならば、自分たちの仕事としてやっていることが持続可能なものなのか、判断するために必要だからです。
これは営利非営利問わず重要なことで、「儲けなんて目指していません、完全非営利で世の中のためにやっているんです」と言っていても、続けられなければ世の中の役に立つための土俵にも立てなくなってしまいます。
けれど、いざ勉強しようとすると、なかなか難しく感じるのではないでしょうか。
財務諸表についてごく簡単にいうと、どのような原資をもって、どのようなところにどのようなバランスで資本を注いで、結果として利益や損失がどうなっているのか、ざっくりと理解していきましょうということなのですが、独学でこれを実感を持って学ぶためには入門書のようなものを一冊読むのが良いかと思います。
財務諸表の読み方について理解するために、なるべく面白く読めるものでお勧めするのが「会計天国」です。凄腕会計コンサルタントの主人公が冒頭で交通事故で死んでしまって、天使に生き返るためには5人を会計の知識を使って幸せにしなければならない、と言われ主人公が人や物に乗り移って奮闘する、というすこしぶっ飛んだ設定ですが、中身は役立つ会計の話しをユーモアを交えて説明してくれています。マネージャーの何たるかについても説教くさくなることなく記されており、是非マネージャー層の方には読んでほしい一冊です。
読み物としても面白いので、興味持った方は是非ごらんください。投資先の選別、自分や子供の就職先の峻別など、失敗できない現実的な場面でもきっと役に立つと思います。